臨床検査とは

身体に不調を感じてお医者様にかかると、「それでは○○を調べてみましょう」と言われて血液や尿を採取されることがよくあります。その血液や尿などの生体試料中の成分を調べるのが臨床検査で、疾患やその重症度の診断、治療効果や予後の判定、病気の早期発見・早期治療を目的として実施されています。
臨床検査に使用されるのが体外診断用医薬品(臨床検査薬)や分析機器で、私たちの健康を守るために重要な役割を担っています。
その昔、臨床検査は大変でした

1960年代までの臨床検査は、酸やアルカリ、溶媒を使用する化学的測定法がほとんどで、時間がかかる上に機械の腐食や発色の感度不足等により精度も悪くなりがちでした。それでも検査に携わる方々は、正確な測定結果を少しでも早くお医者様に報告して患者様の健康に役立てようと大変な努力をされていたのです。
酵素的測定法の出現

酵素は生物に由来し、特異的に触媒作用を示す蛋白質です。
例えば私たちの身体の中には非常に多くの種類の酵素が存在し働いていて、私たちの生命活動を支えています。また私たちは大昔から酒や味噌を作る時に「発酵」という形で酵素を利用してきました。
この酵素を臨床検査に利用した酵素的測定法が1970年に発表されたのです。
酵素的測定法は選択性が高く、穏和な条件で迅速に多数検体が測定できる優れた方法で、それまでの酸・アルカリ等を使用した時間のかかる化学的測定法と比較すると地球環境にも優しく、まさに革命的な方法でした。
「デタミナーTC」の登場

当時の協和発酵(旧社名)の研究開発陣は、酵素を臨床検査薬に応用することの有用性に早くから着目していました。
そして臨床検査を受ける方々と医療に携わる方々の幸せのため、正確な測定値が安全に早く得られることを目的に日夜研究を積み重ね、ついに1975年に総コレステロールの酵素的測定法の開発に成功しました。臨床検査薬「デタミナーTC」の登場です。
「デタミナーTC」は、協和発酵グループが永年にわたって培ってきたバイオテクノロジーを駆使し、コレステロール酸化酵素(コレステロールオキシダーゼ)を微生物から大量に生産する技術を確立したことによって初めて達成できた画期的な成果でした。
以来、臨床検査における酵素的測定法は燎原の火のごとく世界に広がっていきました。
協和メデックス株式会社の誕生

「デタミナーTC」の発売から6年、着実な業績を積み上げ、1981年に協和発酵(旧社名)から独立して協和メデックス株式会社が誕生しました。
以来、次々と生化学検査項目の酵素的測定法試薬を開発、発売すると共に、より微量な生体成分の分析を可能にするための高感度発色剤MCDPやBCMAの合成、実用化にも成功して、過酸化脂質測定試薬「デタミナーLPO」や遊離脂肪酸測定試薬「デタミナーNEFA755」などのユニークな臨床検査薬を続々と発売してきました。
協和メデックスのスピリット

協和メデックス株式会社は、生化学検査項目以外にも抗原抗体反応を利用する免疫法試薬や多様な測定機器も独自で開発、発売して、現在へと着実に発展を続けてきましたが、その根底に今も変わらず脈々と受け継がれているのは、臨床検査を受ける方々と医療に携わる方々の幸せのため、正確な測定値が安全に早く得られることを目的として「デタミナーTC」を開発した先人達の熱い気持ちです。
私たちはこれからもバイオテクノロジーの独創的技術を駆使した臨床検査試薬・分析機器の開発、製造及び販売を通じて、人々の明日の健康のために貢献してまいります。






